ともに戦える「仲間」のつくり方
ひとつの物語調で描かれていて、小説として読んでも面白い。
起業を目指すならぜひ読んでおくべきだし、社内のスタートアップにも参考になるところが多い。
ステップ1
まずは巻き込まれてみる
- 何でも自分一人でやろうとしていないだろうか?
極端な「自前主義」は、夢を遠ざけてしまうこともあるということを心がけよう。
- 同様に、すべてを自分が最初に始めないといけないと考えてはいないだろうか?
始まりは「相乗り」でもかまわない、ということを意識して面白いことをやっている人がいないか探してみよう。
- もし今やりたいことがないのなら、積極的に巻き込まれてみよう。
面白い場に積極的に顔を出し、そのお手伝いをすることで、やりたいことも見つかるかもしれない。そのような繰り返しを通して、自然と仲間候補も見つかってくるだろう。
ステップ2
会う人すべてに夢を語って、仲間を探す
- 夢は言葉にして語るもの、人と共有するものであって、何よりもワクワクするもの。
夢を、自分の胸に秘めて誰にも話していない、という人は、思い切って周りの人に話してみよう。夢は嘘でもなければ、人に迷惑をかけることでもない。断られることや無関心を気にしてはならない。あなたが熱を込めて語る姿に人は共感を覚え、思わぬところからヒントが手に入ることもあるだろう。
- 会う人全員にやりたいことや夢を語ってみよう。「仲良くなってから夢を語る」のではなく、「夢を語るから仲間が集まる」というふうに意識を変えよう。
- 価値観が違うからといって、あなたのやりたいことを理解してくれないとは限らない。今まで付き合いがなかったタイプの人からヒントがもたらされることあると心得よう。
- やりたいことをやるために、すべてを捨てなければならないと思い込んでいないだろうか。
自分がやりたいことをまずはできる範囲で、または平日の夜や週末など使える時間を使って少しずつ始められないか、検討してみよう。
ステップ3
ニーズを聞き出し、仲間に誘う
- やりたいこと、一緒にやりたい仲間を探すための「アンテナ」を立てているだろうか?見過ごしてしまった情報にチャンスがある可能性はないだろうか?チャンスをチャンスと気づくための情報収集を心がけよう。
- 「自分はまだこの人に会うための準備ができていない」などと言って、先延ばしにしていないだろうか?目上の人であろうと「この人!」という人がいれば、何度も足を運び、「ハダカ」で跳ぼう。
- 「全員に受け入れられなければ」と思い込んでいないだろうか?もっと自己中心的なくらいの気持ちで誘っても全然かまわない。自分の気持ちに素直になって、思いを伝えてみよう。その際、相手のニーズを聞き出すことを意識すれば、想いはより届きやすくなるだろう。
- 「一人でも多くの人に受け入れられなければ」と気負ってしまうと、行動に移すことがどんどん難しくなっていく。むしろ「想いを伝える場」をたくさん作り、「質」よりも「数」を意識しよう。
ステップ4
仲間の言葉を信じて、限界を超える
- 周りにいる仲間の言葉を、聞き逃していないだろうか?そこには自分が成長するヒントも、チームの問題を解決するヒントもある可能性がある。自分の思い込みで拒絶するのではなく、まずはオープンマインドで受け止めよう。
- 仲間が新しい仲間を連れてきてくれることもある。まずは耳を傾けて、その言葉を信じてみよう。自分が信頼した仲間が信頼しているのなら、そこには必ず理由があるはずだ。
- もし、どうしても誘いたい仲間がいるのなら「一緒に〜しましょう」という魔法の言葉を使って、自分から接点やきっかけを増やしてみよう。
ステップ5
仲間の心を動かして、信頼関係を築く
- 信頼する仲間に、自らの想いをすべてさらけ出せているだろうか?できないことを認めることで「最後は自分でやればいい」という自前主義を打ち崩すことができる。
- あなたには「どうあがいてもできないこと」はないだろうか?そして、できないことを人に言えずに抱えてはいないだろうか?「できない」ことを認めることは、決してマイナスばかりではない。あなたができないことを認めれば、仲間がそれを補ってくれるからだ。
- 一度、一人称を「自分」から「みんな」に変えて語ってみよう。仲間と同じ目標に向かって突き進む上で、全く新しい気持ちで取り組むことができるだろう。
ステップ6
仲間と一緒に成長する
- 意外なところに、あなたに共感してくれる仲間候補がいるかもしれない。すべての人が自ら手を挙げられるわけではないことを理解し、躊躇する仲間がいれば、一緒に壁を乗り越えてみせてあげよう。
その経験は、必ず自分にも返ってきて、あなたを成長させることにつながるだろう。
- なかなか主体性を発揮できない仲間がいるのなら、発揮しやすい「場」を作ってみよう。少しずつ自信をつけ、コミットしてくれた仲間は、いざというときにあなたを助けてくれるだろう。
- 仲間とは「何でもあり」ではない。仲間に巻き込むことも巻き込まれることも、双方に責任を生み、守るべき約束を生む。その約束を果たすことについて、意識してみよう。それは、あなたに新たな成長の機会を与えてくれるだろう。
ステップ7
仲間と任せ合って、最強のチームへ
- あなたにできないことを得意としている仲間はいないだろうか?もし、いるにも関わらず自分でやろうとしたり、口出ししたりしようとしているのなら、すぐにやめて任せてみよう。
- 仲間にはなくて、あなたにはある「強み」は何だろうか?この部分なら誰にも負けない、そう思える分野に集中して、仲間に「背中を預ける」ことで、プロジェクトは加速度的に進むだろう。
- 仲間といえども、なあなあの関係では前へ進まない。期限を切ることは、結果へのコミットメントと、そのための覚悟を生む。さらには得意なことにフォーカスせざるを得ない状況を提供してくれるため、チームとしてまとまりやすくなる。
- ビジネスモデル、すなわち「何をやるか」にばかりこだわっていないだろうか?それよりも「誰とやるか」を意識して、夢への最短距離を計算し直してみよう。
- 作者: 南壮一郎
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
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